【後編】17BRM1006東京1000km(ええじゃないか伊勢・海)
2017年 10月 18日
さて、伊勢1000も二日目を終えて残すは折り返しの400kmちょっと。
一日目の夜にきちんと休めなかったため、二日目以降はボロボロでした。
これまでのレポートは以下から飛べます。
【前編】石和温泉(スタート)~ 御前崎(PC1)
【中編】御前崎(PC1)~ 伊勢(折り返し)
ここからは、伊勢で一泊して、三日目開始からゴールまでのレポートになります。
■起床(10/8 0:00)
目覚ましは設定どおり0時になったけど、案の定、気持ちは起床拒否・・・(-"-;
このまま、ベッドで朝まで寝てたい。
前回、BRM916千葉600km喜多方のときDNFして、朝までベッドで寝れた幸せが蘇って、もういいんじゃね?と思ってしまう。
いや、あの時はSRだったけど、今回は掛かっているものの重さが違う!!っと思い返してどうにか起き上がる(15分ぐらい葛藤)。
お湯沸かして缶コーヒーを温めて、買っておいたパンを食べながら、もう一度天気を確認、よし晴れだ。
乾いたジャージを着て、荷物をまとめ直そうとするけど、あれ、どうやってしまってたっけ??と頭が回らず、結局、準備できた時には1時を回ってた。
フロント(夜間は紳士そうなおじちゃん)でチェックアウトを済ませ、三日目スタートは一時半ちょっと前ぐらいか((+_+))
■夜の伊勢街道
しばらくは来た道を戻ることになるので、旧伊勢街道を戻る。
連休とあって街中はそこそこ人気があったものの、住宅街はしんと静まっていた。
ただ、走っているとなぜか味噌の香りがして、肌寒さもあって味噌汁が欲しくなり、途中セブンを見つけてイートインで夜食。
■伊勢湾沿い
旧伊勢街道を抜けて津市のあたりからは伊勢湾沿いの道をいく。
向こう岸には四日市か名古屋の灯り?、それとも高速道路の街頭?が見えた。
それにしても今回のルート、悪路が多くて、お尻の摩耗が激しい。
28Cぐらいのタイヤが欲しいと思った・・・どうせならディスクブレーキで32Cか?。
■夜明け(10/8 5時半前ぐらい)
鈴鹿から四日市に入るぐらいのタイミングで夜明けを迎えた。
伊勢湾が次第に明るくなっていくのを眺めながら、オーバーナイトはこれだからやめられないと思う。
■ルート!?@四日市
まぁ、地図で見るとのだいぶ違うっていうのはよくあるけど、ここまで細く、そして止まれの連続だとは思わなんだ。
よくここを通そうと思ったなぁというか、どういう意図があったのかわからない。
なにか見るべきものを見落としたかな。
■なか卯で朝ご飯
夜も明け、また小腹が空いた。
伊勢からこっちペースが全く上がらず、正直、止まっている余裕はない気持ちなのだけど、動けなくなってはどうにもならないので、ルート沿いにあったなか卯で朝ご飯を取ることにした。
頭がまだはっきりしていなかったのか、写真はなし。
たしかなか卯なら親子丼とそうしたはず。
■桑名
四日市から桑名に入った頃合いで、前方から反射ベストをつけたランドヌールとスライド?
この時間に山の人?、どっかのホテルに入った海の人?とか思いながら、挨拶だけ交わす。
後からこの区間が日本橋600と被ってたらしいことを知ったので、たぶんそっちの参加者かな。
そして、市街地を抜けて田園地帯に差し掛かると、遠くにジェットコースターと思しき構造物が見えた。
あれぇ、こんなところに富士急ハイランド!?って思いながら、しばらくあの手の乗り物乗ってないなと思った。
帰ってから調べたらナガシマスパーランドというところらしい・・・楽しそうでいいな。
日もすっかり上った頃合いで揖斐川の河口に到達。
晴れの朝日は本当に気持ちい。
ここからは川の上流を目指す。
■揖斐川土手沿い
左手に見える山にはナイアガラのような雲が尾根伝いにかかってて面白い。
この河口からはしばらくは土手沿いを行く。
こっちはやや向かい風のなか、すれ違うサイクリストは皆清々しい顔で河口を目指すから羨ましい。
自分はどうにも調子が上がらず、ここまでグロス15ぐらいじゃなかったかな。
止まりすぎってのもあるけど、どうにも体に力が入らない。
山岳パートに備えて力を温存、600km越えたから猶予もあるはずなどと思ってた。
■通過チェック7/8 ミニストップ一宮インター(708.7km, 10/8 8:39)
そして、一宮について、ついに700kmを越えて、残り300km(^^)/
この”PC2”をクリアしてしまえば、あとは通過チェックだけだから、焦らなくて済む!って思って買い物を済ませてブルベカードにレシートを挟む・・・、あれっここ通過チェックじゃん?
って、ことはPC2のクローズ時間12:47って、この先の白川村ってこと????
あぁorz、なんつう勘違い。
こっから登り始める、時間は4時間(+1時間)あるけど今のペースだと、1パンクでギリギリに追いつめられる。
登り苦手なくせに、山岳パートに入ってもいないところで、貯金が全くないってどういうことだよ( ;∀;)
失敗だ~と思いながら、PC2へと道を急ぐ。
■各務原大橋@木曽川(10/8 9時半過ぎ)
気が付けば、街を抜けて木曽川上流へ向かい始める分岐に入った。
この辺りは道がきれいで走りやすかったな。
■犬山城、新鵜沼駅(10/8 10時頃)
木曽川沿いに道を行く。
途中、城が見えた、犬山城というらしい、立派な天守閣がある。
そして、今ブルベ初の踏切待ち!、それも両側から。
駅が近いため、電車の速度が遅くてなかなか開かず、のんきに写真撮ってた。
■中山道
踏切を越えて、しばらく行くと中山道に出た。
う~む、景色はいいのだけど、路面悪く、交通量も多い、やや登りで、ペースは全く上がらず(´;ω;`)
■飛水峡(10/8 11時半頃)
中山道を一時間走り続けて、木曽川も上流っぽいところまで来るとこの景観、これを待ってました!
こういうところを走りたかったんだよと思いながら、この際、制限時間なんか知ったこっちゃないと吹っ切れる。
せっかくだから、ゆっくり眺めながら走る。
■上麻生ダム
立派なダム、せっかくだからダムカードとかいうのも貰おうかと、周りを探ってみたけど、貰えそうなところなし。
結局諦めたけど、どうやって貰ったらいいんだろう。
■PC2 セブンイレブン加茂白川(768.9km, 10/8 11:55)
そして、どうにか今ブルベ最後のPCであるセブンに到着、貯金は一時間を切った(+1時間)。
とはいえ、この先はしばらくコンビニがないらしいので、ここで昼食をとる必要がある。
先着は2名のみ、お一人は昨晩夫婦岩をご一緒した方で、少し話をすると気が落ち着いた。
やっぱり、ずっと一人というのも良くないなぁ・・・。
昼飯はカレーを食べ、補給食にウィダーとカロリーメイトを購入して、12時半まで休憩。
■山岳パート突中
さて、ここからは最後の正念場。
補給も限られるとのことだったけど、日中であれば、そこそこお店は空いている感じで、自販機もあった。
気温はこの時間は26℃と少し暑い感じだった。
■切越峠(793.3km, 10/8 14:35)
最初の峠、切越峠を14時半ごろ通過、ここは路面がガレてたり、路肩に落ち葉が多く落ちてたり、最後の最後で斜度14%を超えてきて、はい、押しました。
負けました(+o+)。
これ、山の人らは雨の中下ったの?、大丈夫だったのか??
■切越峠を越えて
さて、きつい峠の後はご褒美の下りだっと気持ちよく下り始めたものの、早々に終わって、その後、村の中にある壁のような坂道が立ちはだかった。
人の行き来があるなか、押すわけにはいかず、なんとか登り切ったけど、だいぶ脚を削った。
■妻籠宿(10/8 16時半頃)
大平峠へのアプローチ前にある妻籠宿。
ここの駐車場脇の歩道で、ライトライドに備えてヘッドライトとかの準備をしていて気にせず、スルーしそうだったのだけど、
PC2でご一緒したランドヌールさんにがちょうどお茶して出てこられて、なかなかいい雰囲気だったと勧めらえれて少し寄り道。
ゆっくりお茶しに来たい雰囲気♪
このブルベのルート、よく考えられていて、見所がたくさん詰め込んであるのだけど、よっぽどの走力と計画力がないと満喫できないんじゃないか(単に自分の力のなさを棚上げしたいだけ)。
ちなみにこの辺り、ずっとこんな↓斜度です。
■夕暮れ(10/8 17時過ぎ)
このブルベ、三日目も暮れようとしている。
PC2から飯田の通過チェックまで40kmぐらいだったのに、一向につく気配なし。
この連休はお祭りが多いようで、どこの集落も昼間から集会所に人が集まってたなぁ。
あぁ、この山岳パートは本当にキツイ。
■大平峠へ
大平峠への入り口手前は工事で交互に通行する箇所があったので、そこの過ぎたところにある工事看板で一度、補給食をつまみ、峠に備える。
周りは真っ暗で、自分のライトが照らすところ以外は何も見えない闇。
■大平峠(838.5km, 10/8 19:12)
標高が上がるにつれて、靄が出てきてヘッドライトを使うと目の前が真っ白になるため、車体のライトのみにして上る。
周囲の真っ暗闇からは時折、ガサガサ音がして背筋が凍るような思いをした。
車やオートバイとのすれ違いは2度ほどあったけど、それ以外はもう真っ暗闇をひたすら上り、大平峠クリア!
頂上付近にキャンプ場があるのか、最後のところでお皿を叩いたトントンって音が聞こえたので、ベルを鳴らして応える。
きっと応援してくれたんだよね。
靄が酷くて、何か目印になりそうなものを片っ端から撮ってみた。
下りに備えて雨具を着込んで、ダウンヒルを開始するも、全然前が見えないのでゆっくりと下る。
焦りは禁物、落車怖い、安全第一!。
この後、飯田峠も越えて、最後の通過チェックのある飯田市内へと入った。
街に入ると温かい。
■通過チェック8/8 セブンイレブン飯田大門(861.2km, 10/8 20:13)
最後の通過チェック、手前の信号で先行のランドヌールに追いつき、同時に到着。
取り合えず、買い物を済ませて一服していると、同着のランドヌールさんに声を掛けていただいたが、もう間に合わないからここでDNFするとのこと。
6時スタートでも残り140kmを13時間、諏訪からゴールまではほぼ下り基調の50kmだから十分間に合うはずなのだが、PC2からの切越峠、大平峠に参った様子だった。
あれほどの急登はもうないはずと言ったのだけど、もうメールしてしまったとのことで残念。
自分はどうあれ、ゴールまで走る以外の選択肢はない。
このセブンの向かいに吉野家があって入りたかったのだけど、なんがかゆっくりもしていられそうにないから、セブンの牛丼で腹を満たして再出発。
そして、ゴールに向けて最後の夜を出発!
■火山峠(901.1km, 22:46)
特に峠の表示もなかったので、伊那市の看板を。
ここにきてちょっとパワーが戻りつつあるが、眠気も出てきた。
下ったところにあったセブンでコーヒーとスニッカーズを買って食べてから、軒下で10分程度の仮眠をとった。
このとき、奥のフェンスのところにほかのランドヌールが仮眠していた。完全に闇に同化していてびっくりした。
■仗突峠(931.4km, 10/9 1:24)
日付が変わって9日、四日目に突入して最後の山場である仗突峠もクリア。
既にヘロヘロで峠らしい石碑とか探す気力もなく、目の前にある目印になりそうなもので証しを残す。
こっからは諏訪へ向けて下るので、また雨具を着込む。
幸い、そこそこ広い道路だったので下りやすかったが、案の定、冷え込んでて指先が悴む。
下りきったところのセブンでまた休憩、温かいコーヒーで一息。
市街地はそれほど寒くないので雨具を一度脱いで、サドルバックの上に括り付けてリスタート、甲府へ・・・。
■富士見峠(951.6km, 10/9 2:52)
こっち側からだと峠?という感じだが、取り合えず、最後の峠をクリア。
そして、ここからは50kmの下り基調、もう完走は確実だろうと走り出す・・・すごくサムイ。
意外と勾配あり、漕がなくても下れるが標高もそこそこあるし、この時間だからかすぐに凍えた。
止まって、雨具着込んで走り出すも、今度は眠気が出始め、少し走って寝れそうな軒下、この時は簡易郵便局で一眠り。
再出発するも、反対車線は大型車が頻繁に諏訪方面に向かって走っていて眩しい。
路面もあまりよくなく、正直、ひゃっほうっと下れる状況にない。
ここはボーナス区間だと思っていたのに、最後まで楽できないなぁとぼやきながら走る。
途中、もしかしたら70時間切れるんじゃないかと、踏んだりもしたけど続かなかった。
あたりが明るくなり始めた頃に甲府市内に入り、新聞配達の原付が行きかう街を抜けて石和温泉へ。
■ゴール 石和温泉健康ランド(1003.0km, 10/9, 5:24)
そして無事、健康ランドに帰ってきました。
ゴール受付を済ませて、ひと呼吸、あぁ、疲れた。
8月9月とDNFが続いただけに、なんとか完走できて一安心、完走で今シーズンを締めくくれてよかった。
■反省点
一日目の夜の仮眠で失敗して二日目がボロボロでしたが、なんとか走りきれて、結果オーライだけど、もうちょっと仮眠計画を立てておかないとダメだ。
雨対策はほぼOK、ただし、着替えは持ってた方が良いですね。
前半の雨でバイクの方はBBとリアハブのグリスが抜けてしまったようで終盤はゴリゴリ、帰ってきてから交換しました。
雨ブルベは機材の消耗が酷い(´;ω;`)
■謝辞
ランドヌ東京の皆さま、前日の移動から含めると5日間もの間、大変お世話になりました。
ありがとうございました。
楽しく苦しめました(笑)。
途中、ご一緒できた方、スライドでエールを交わした方、お疲れさまでした。
また、どこかでお会いできるのを楽しみにしています。
■今後?
というわけで、今シーズンのブルベは以上をもって終了。
自転車イベントはあと1件あるのみ。
少しゆっくりしてから、来年のことをとか思っていたのですが、既に目標は定まってしまった。
ちょこちょこ情報収集始めてます。
まぁ、みんなそうでしょう、そうですよね(笑)。
by tkm2015
| 2017-10-18 00:41
| ブルベ